2015.11.15 金沢マラソン完走
石川県と金沢市が威信をかけて(?)開催した第一回金沢マラソン。
あくまで地元ランナー視点だけど、次回以降の参考としてレースレポートを残しておきます。
スタート前の状態。仮装は意外と少なかった。
まず最初に、とても素晴らしい大会でした。
運営スタッフの皆様、ボランティアの皆様、なにより街頭にて応援してくださった市民の方々、ありがとうございました。
本当にいい思い出になりました。
私個人の大会経験は今大会のプレマラソンである、去年の金沢城下町マラソン(10km)、今年の二月開催の金沢中日ロードレースマラソン(ハーフ)で、今回が初のフルマラソン。
当日スタート前のコンディションは雨、気温は平年よりやや高めの16℃。
身体を冷やしたくなかったので、9時スタートのレース会場に8時半に到着。
直前まで友人や家族とわいわいやっていたおかげか、精神的な緊張は0に近かった。
練習不足のせいで、目標タイムである4時間を半ばあきらめていたのが根っこの理由かも(笑)。
スタート地点Bブロックの中盤あたりに並ぶ。
このタイミングでは雨は降っていないが、防寒のため事前エントリーにて配られたポンチョを着用。これがもしなかったらと思うと今でもぞっとするわ…
ちなみにこのポンチョ、レース全般にわたってほとんど着たまま。
中の服が濡れたから、脱ぐと気化熱の影響で寒い寒い(笑)。
開会式開幕のアナウンス直前に小雨がぱらぱらと。
みなさん嫌な予感がしたのか、一斉にポンチョをかぶりだす。
開会式が始まってオープニングセレモニー等が行われ出すのと同時に、雨がどしゃ降りに。
北國新聞のヘリコプターの音と相まって、市長の挨拶などほとんど聞こえない(笑)。
周りを見ると、ほとんどの人はポンチョをきていて、準備のいい人が100円ショップのカッパを着用。
情報誌にはカッパがあるといいと書いてあったけど、その通りだった。
ポンチョにはフードがないから、首元からどんどん濡れていく。
斜め前に立っていた雨具なしのおじさんの横顔が心なしか青ざめている気がする(笑)。
体温を下げないようにその場で軽く体を上下させていたら、スタートの合図!
ここまでの雨やモチベーションで目標は完全にサブ4から完走にランクダウンしていたから、かなりゆっくり目に走り出す。
どうも実力よりかなり速めのブロックにいたのか、がんがん抜かれる。
もうなんか、「なんでお前こんなところいんの?」って自問したくなるくらいに抜かれる。
ごめんなさい(笑)。
ここからしばらくは市街地ゾーンが続くので、応援も勢いがすごい(すぐにここだけ勢いがすごいわけではないことを知る)。
5kmほどで、嫁と子供とおまけにオタク仲間のスーサン(仮称)がまっているはずの金沢駅前にさしかかる。
予想はしてたんだけど、人が多くて全く見つけられなかった。
しかしこれは痛い。
なぜなら、嫁の笑顔(タイム-7分)、娘の応援(タイム‐7分)、スーサンの野次(ヤル気-15)のボーナスを受け取れなかった。
±0くらいだからいいんだけど。
その後は街頭の応援の人とのハイタッチに備えて、キープレフトで走り続けた。
たぶん今回のレースで最もハイタッチした人間の1人なんじゃないだろうか。
ハイタッチしてる間は苦しくないし、何より楽しいから!
香林坊からきららに抜ける繁華街。この辺で雨が上がった。
5kmごとに塩飴を口に入れ、給水所ではこまめに水分をとるように。
それとは別に15kmを目安にエネルギージェルも摂取。
バナナの補給はかなりありがたい。
これがなければ、おそらくもっとタイムは悪かっただろう…
驚いたのが、給水所の水にはさまれておいてあるコカ・コーラブース。
あんなもの走りながら飲む人いるのかと思ったら、けっこう人気があるみたいで驚き。
途中マスカットやおにぎり、金沢カレー、和菓子などが支給されてたけど、ほとんどスルー。
いやだって、カレーはきついよ。せめて30kmオーバーの地点ではなく、10km代でだしてくれればチャレンジしようかとも思ったけど(笑)。
ほかのランナーには好評だったようだから、来年はチャレンジしてみたいな。
30km地点までは、なかなかいいペース(まだぎりぎりサブ4が狙えるくらい)できていたので、さぁここから少しあげていこう!とペースを上げだした途端。
きました、通称35kmの壁。
もう、全く足が前にでない。
そしてさらに追い打ちが。
右脚の脛と太ももが同時につる。
もう下半身ぐだぐだ。
ここからランとウォーキングをしばらく交互に繰り返す。
しばらくすると少し回復してきたので、ペースはがた落ちながらもなんとか走り続け、やっとのことでゴール。
ラストスパートなんて全くできませんでした(笑)。
レコードはグロスタイムで4時間27分49秒。
レース通してのペース。35kmで見事に捕まってる(笑)。
最後に総括すると
きっと応援なしでは走り切れなかった。
というかたぶん楽しくない。
スタッフの人も、街頭の応援の人も、雨の中、寒さの中、笑顔で手を振ってくれた。
絶え間なくコース全域において応援してくれる人達がいるので、気持ちはダレることなく、頑張ることができた。
大会中特段トラブルもなく、会場入りから帰宅まで、ストレスレスで競技に集中させてくれた運営の皆様、ありがとうございました。
当日コース近辺に住む人や観光客の人には一部不評を買ったようだけど、そういった意見を次に活かせれば、もっと愛される大会になるはず。
また来年、頑張ろう。